川村洋司「新事実判明 尻別イトウは成長が早い?」
2001/5/17、2017/10/10
イトウの身体測定

 「オビラメの会」は2001年5月17日、道立水産孵化場の川村洋司、小出展久両研究員の協力を得て、飼育全個体の測定を行い、各個体から採取したウロコをもとに川村さんが年齢を査定しところ、面白い事実が判明しました。「他の水系に比べて、尻別川のイトウは成長速度が速い」というのです。尻別イトウが「ワン&オンリー」だということの、有力な証拠になるかも知れません。

尻別川イトウ測定結果(満年齢時の推定尾叉長) 測定年月日 H13.5.17
年齢 No.1 No.2 No.3 No.5 No.6

1

11.2 9.29 8.94 11.4 11.1
2 23.5 22 28 31.1 21.5
3 39.2 37.7 42.8 42.9 32.7
4 51.5 51.5 57 54.5 51.3
5        61.8 66.9
6       67.4 77.8
7       73 85.8
8       75 92.2
9         98.5
10         102.3
11         105
12         107.2
13         109
年齢 4 4 4 8 13

測定をした川村洋司さん(道立水産孵化場研究職員)のコメント

 今回の推定結果から、尻別川のイトウは極めて成長が良く、1年で10センチ前後、2年で20~30センチ、3年で40センチ前後、5年で50センチを越すことが明らかになった。No.6の様に1mを越すものでは80センチくらいまで極めて成長が良く、成熟に伴う成長の劣化がほとんど認められない。従ってもしかすると尻別川では雄の一部には70~80センチくらいまで成熟しない個体がいるかもしれない。

 もしそうであると、No.1~3の個体が雌と言い切ることが出来ないことになる。検討課題である。

 1~3の個体は何れも満4年魚で、孵化場で飼育中の1尾も4年魚である。採捕地点は全てほぼ同地点と考えられる。従って4年前の平成9年の春に当該地点周辺で再生産が行われた可能性が強い。


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