有島ポンド イトウ尻別川個体群復元のための親魚飼育池
2015,2021/05/18

2021年春のイトウ人工採卵@有島ポンド

2021年5月8日と13日、有島ポンドのイトウたちの採卵と人工授精を試みました。

撮影:HokkaidoFishFilms/北海道魚類映画社 https://vimeo.com/551659341


STORY
川村洋司オビラメの会事務局長とふりかえる「有島ポンドの5年間」

オビラメの会会報53号そう遠くない昔、オビラメは尻別川流域民の文化の一つでした。川漁の対象魚として珍重され、その身はごちそうとして、結婚式の引き出物として使われることもありました。しかし現在、尻別川原種のオビラメは、釣り人ですら、なかなか目にすることができません。

そんな希少な魚たちを、公園を散歩がてら気軽に自由に観ることができるのが、ここ「有島ポンド」です。イトウ保護活動の意義を知ってもらう目的で2015年10月、オビラメの会とニセコ町の協働で同町の有島記念公園内に造成され、丸5年が経過しました。

オビラメの会はこのほかに一カ所、1998年から隣町の倶知安町比羅夫地区の私有地を賃借して、素堀りの「ヒラフポンド」で親魚を飼育し、人工孵化増殖に取り組んできました。ところが2016年ごろから近くでリゾート開発が激化し、イトウたちを安全に飼育できなくなったため、余儀なくヒラフポンドの閉鎖を決断し、2017年11月、ヒラフポンドで飼育していた親魚約20尾を有島ポンドに移送しました。それ以降、有島ポンドは人工孵化増殖のための親魚飼育施設としての役割も担っています。

有島ポンドでの現在の飼育数は約50尾。20年春の測定では、最大の個体は94cmのオス、最小個体は68cmのメスでした(平均79.3cm)。たくさんの巨大魚たちの健康を保つのは苦労の連続です。ポンド管理責任者の川村洋司事務局長に話をうかがいました。(聞き手・井手道雄)

続きはこちら オビラメの会ニューズレター53号(2021年1月発行、pdf 2.7mb)


2020年春のイトウ人工採卵@有島ポンド


オビラメの会の夏休み企画 ECO-TOUR &PROJECTION 巨大魚イトウに会いに行こう

ECO-TOUR &PROJECTION 巨大魚イトウに会いに行こう夏休み恒例の有島ポンド見学ツアー&レクチャーです。尻別川の豊かさを象徴する巨大なイトウに会えるチャンス! 夏休みの自由研究のテーマにもぴったりです。お気軽にご参加ください。参加無料です。

【とき】2019年8月3日(土曜)

13:30 イトウ親魚飼育施設「有島ポンド」見学ツアー

14:15 映像プロジェクション@有島記念館カフェスペース

【ところ】ニセコ町有島記念館、有島ポンド(有島公園内)
ニセコ町有島57、電話0136-44-3245(有島記念館)

【参加費】無料。申し込み不要です。直接会場にお越しください。

【講師】足立聡さん
あだち・さとし フリーカメラマン。1962年釧路市生まれ。札幌市在住。1990年頃イトウ釣りを始め、2000年からはイトウの生態写真を撮影。オビラメの会会員。

【主催】尻別川の未来を考えるオビラメの会
【共催】有島記念館
【後援】ニセコ町、ニセコ町教育委員会、後志地域生物多様性協議会


オビラメの会は2015年、ニセコ町と協働で、町内の有島記念公園内を流れる第2カシュンベツ川(尻別川水系真狩川支流)そばに、新しい尻別イトウ親魚飼育池「有島ポンド」を造成しました。

有島ポンド(撮影=坂田潤一)

2015年11月7日、撮影=坂田潤一さん


有島ポンド

2019年3月10日、撮影=梅田滋さん


イトウ人工採卵会@有島ポンド

【とき】2019年5月12日(日曜)午前9時〜

【ところ】有島ポンド

【ご注意】ご見学を歓迎します。スタッフは多忙なため、ガイドはありません。作業の安全のために、ポンドのそばでは、当会の指示に従っていただく場合があります。あらかじめご了承ください。

【有島ポンド】北海道虻田郡ニセコ町有島57番地
有島記念公園内「せせらぎ橋」そば


サインポスト絶滅があやぶまれる尻別川のイトウ(別名オビラメ)を救うために、尻別川オリジナルの遺伝子を引き継ぐ若いイトウたちを飼育しています。性成熟するまで育てて採卵し、生まれた稚魚を尻別川に戻すことによって、尻別川のイトウたち復元の呼び水にする計画です。

おねがい
イトウはデリケートな生き物です。驚かさないよう、観察ステップ以外の場所には近づかないでください。
飼育中のイトウを釣ったり、川に逃がしたりしないでください。また、ポンドに外来種を放さないでください。

The Japanese huchen (Ito), the largest freshwater fish in Japan, is facing extinction.
The Shiribetsu River is the southernmost habitat of Ito, also known as Obirame by the Ainu people. The goal of the Obirame Restoration Group is to restore and rehabilitate native populations of Obirame in the Shirebetsu River in collaboration with anglers, researchers and citizens.
The Obirame Restoration Group has begun a re-introduction program for the Obirame since 2001.

ATTENTION
NO FISHING, and Keep off except the Observation Step.

この施設は一般財団法人前田一歩園財団平成27年度自然環境保全活動助成金の援助を受けて建設されました。


有島ポンド見学会&足立聡さんフォト・プロジェクション(2017/08/06)


イトウ人工採卵見学会@有島ポンド(2017/05/20)


「有島ポンド」にイトウを初移送します

日時 2015年11月7日(土曜)13:30~、雨天決行

場所 ニセコ町・有島記念公園内「有島ポンド」
   北海道虻田郡ニセコ町有島57番地、有島記念公園内「せせらぎ橋」そば

※引き続き、14:30から同公園内「有島記念館」で、オビラメ出前講座「巨大淡水魚イトウが紡ぐ流域の絆」(オビラメの会/後志地域生物多様性協議会共催、講師・川村洋司さん)を開きます。合わせてご参加ください。

お問い合わせ オビラメの会 電話0136-44-2472

プレスリリース(PDF)


有島ポンド(満水時)

水面の長さ 25.6メートル
水面の幅 12.7メートル(最大)~2.2メートル(最小)
水面積 188.4平方メートル
貯水量 201.5トン
最大深さ 1.5メートル

【2015.10.12】2015年10月10日~11日、ポンドの仕上げ工事に取りかかりました。ボランティアの会員らが2日がかりでブロックや土のうを積み上げ、ポンド際のアプローチ、アプローチに続く階段、取水口の造作、取水部分の護岸、第2カシュンベツ川の取水位置の川底にブロックを積み重ねてのかさ上げ工事などを行ないました。

第2カシュンベツ川からポンドへの取水位置にコンクリートのU字溝を川の流れに直角に突き出して取水する方式です。

取水口の造作。第2カシュンベツ川(写真右)は手前から奥の方向に流れています。取水管直下流の川底にブロックを並べ、魚道を確保しつつ川の水位を20㎝ほどかさ上げしました。強度を保つために両岸にブロックを並べました。

取水位置を第2カシュンベツ川の下流側から撮影。木枠の部分が取水口。

有島ポンドへのアプローチ部分を造成しました。ここからイトウの世話をしたり、見学者を受け入れたりします。

作業の合間にひと息入れるオビラメの会のメンバーたち。


【2015.9.16】2015年9月7日に着工し、第一段階の素堀り工事が完了しました。写真上は着工前のようす。下の2点の写真は工事後です。撮影・岩瀬晴夫会員。


【2015.6.3】「絶滅危惧種イトウ復元のための施設設置についての説明会」を6月16日(火曜)午後6時半から、ニセコ町の有島記念館で開きます。どなたでもご参加いただけます。詳しくはこちら