蘭越高校で「イトウ講演会」
2008/9/16、2017/10/17
川村洋司 オビラメの会会員、北海道立水産孵化場主任研究員
北海道蘭越高校(蘭越町、吉川邦史校長)の「平成20年度第1回環境講演会」に招かれて2008年9月16日、生徒たちに「イトウの現状と保護」をテーマに講演をしました。アイヌ文化におけるイトウの位置、江戸末期のころのイトウ資源、当時の尻別川の状況、イトウの生態や保護対策、「オビラメの会」による地元での保護活動などについて詳しく解説しました。
後日、同校から届けられた雨宮望さん(2年生)の感想文を、同校の許可を得て以下に転載します。
川村洋司さんの講演を聞いて
北海道蘭越高校 雨宮望
今回、魚について(オビラメ)あんなに詳しく聞いたのは初めてで、難しいことはよくわからなかった。でも今日講演をしてくださった川村さんが所属している「オビラメの会」の皆様がとても長い計画を立てているのを知った。イトウのことなんて全く考えたことがなかったし、絶滅危機種だと言うことも知らなかった。30年間という長い計画を立て、こつこつと進めていっているオビラメの会の人たちは本当にすごいなと思う。30年あれば何でも出来るって思うけど、川の環境はそんなにすぐに変わるものじゃないと思うから、オビラメの会の人たちだけでなく、北海道に住んでいる人、一人一人が考え、協力し、行動していかなければならないことだと思う。川の工事一つにしても、魚がのぼっていけるような構造を考えてから工事を進めていけばいいことだと思う。産卵のことを考えて川に小石を入れてあげるのもいいんじゃないかなって思う。海に行かないオビラメは生存率が低いといっていたから、天気に左右されないような何かを考えて、オビラメの生存率を少しでも上げれたら絶滅危惧種のラベルを外せて、「オビラメの会」も計画よりも早く解散できると思う。一人一人が何か貢献できることを見つけ、行動していけるようになればいいなと思う。これを機に川について考えていかなければならないんじゃないかなって思う。