尻別イトウをまなぶ
2001、2022/01/10
どこにすんでいるの?
日本では北海道だけにすんでいます。しかし北海道でも、イトウのすんでいる川は限られています。イトウが卵から生まれるのは川の上流ですが、大きくなるにしたがって川の下流にむかい、ときには海にまで出ていきます。上流から河口まで、自由にのぼりおりできる川がイトウには必要なのです。
尻別川は、野生イトウのすんでいる「南限」の川です。
イトウのおおきさは?
1930年代に、北海道の十勝(とかち)川で2メートル10センチのイトウがとれたという記録があります。尻別川でも1メートル53センチのイトウが釣れたことがあります(→伝説のイトウ釣り師が語る「尻別川の過去、現在そして未来」)。でも卵から生まれるときはちっちゃな姿です。50センチの大きさになるまで5年くらいかかるといわれています。
イトウのじゅみょうは?
サケ科の魚としてはとても長生きで、ゆうに15年から20年は生きます。親になれるのは、おすのイトウで4歳くらい、めすのイトウで6歳くらいからです。一生の間に何度も卵をうむことができるのも、イトウの大きなとくちょうのひとつです。
イトウはなにを食べるの?
生まれたばかりのころはお腹についたふくろのえいようで育ちます。自分で泳げるようになったら小さな虫などを食べるようになり、大きくなるにしたがってほかの小魚やカエルなどを食べるようになります。
尻別川のイトウはなぜへってしまったの?
いろんな原因があります。オビラメの会のホームページなどを利用して、調べてみましょう。