パネル展&パネルディスカッション
幻の巨大淡水魚イトウ──北海道・尻別川からのメッセージ
2013, 2021/12/29
終了しました。ご来場のみなさま、たいへんありがとうございました。
【開催趣旨】
北海道・尻別川は、絶滅危惧種イトウ(サケ科)の生息南限です。しかし昭和中期以降、流域では自然環境の著しい破壊が進み、イトウにとって何より貴重な繁殖環境が失われるなどした結果、イトウ尻別川個体群は1990年代には生態学者らによって「絶滅寸前」と判定されるほどの危機に見舞われていました。こうした状況を打開すべく1996年に設立された地元のNGO「尻別川の未来を考えるオビラメの会」は、研究者らの協力を得て「オビラメ復活30年計画」を策定し、綿密な復元活動を展開。2012年、世界で初めて「再導入」実験に成功しました。とはいえ、個体群絶滅の危険が完全に去ったわけではありません。このパネル展とシンポジウムでは、尻別川の美しい自然、そこにたくましく生きるイトウたちの姿とともに、健全なイトウ個体群の復元を目指す「オビラメの会」の活動をご紹介することによって、この取り組みに対する社会の理解を深め、イトウを頂点とする尻別川水域生態系の一日も早い復元を目指します。
ニセコ会場 | 新宿会場 | |
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期間 | 2013年10月12日(土曜)~17日(木曜) 9:00~16:30 (最終日は15:30まで) |
2014年1月15日(水曜)~19日(日曜) 9:00~16:30 (最終日は15:30まで) |
会場 | ニセコ町民センター | 新宿御苑インフォメーションセンター |
パネルディスカッション | 2013年10月12日(土曜) 13:30~15:30 |
2014年1月19日(日曜)10:00~12:00 |
基調講演 | 「オビラメの生態と尻別川のオビラメの現状について」 川村洋司氏(地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけ・ます内水面水産試験場) |
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研究発表 | 倶知安町立倶知安小学校4年生のみなさん | |
コーディネーター | 大野良輔氏(特定非営利活動法人仕事人倶楽部事務局長) |
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パネリスト | 片山健也氏(ニセコ町長) |
【主催】尻別川の未来を考えるオビラメの会
【共催】特定非営利活動法人仕事人倶楽部
【後援】ニセコ町、倶知安町、後志地域生物多様性協議会、尻別川連絡協議会、北海道、国土交通省北海道開発局小樽開発建設部、環境省北海道地方環境事務所
公益財団法人河川財団の河川整備基金と、北海道から助成を受けて開催します。