北海道工業大学・柳井清治教授ゼミと交流会
2004/5/4、2017/10/10
巨大魚の魚拓に驚嘆
北海道工業大学(札幌市手稲区)環境デザイン学科の柳井清治教授と研究室の学生たち10人が2004年5月4日、尻別川流域をフィールドワークに訪れ、「オビラメの会」の草島清作会長らと交流した。
柳井ゼミでは、森から川を経て海に至る物質の流れや、サケの遡上に見られる海から陸への物質の流れについて研究。悪化した河川生態系をどのように復元するか、生態学的な観点から技術開発をおこなっている。尻別川で在来イトウ個体群の復元を目指している「オビラメの会」の取り組みについて、現地で実態を学びたいと、この日の交流会が実現した。
同大が所有するニセコ町内の山荘で、草島会長が尻別川で1989年に仕留めた体長1メートルあまりのイトウの魚拓を披露すると、学生たちはその巨大さに驚いた様子。かつて豊かだった尻別川の様子や、その尻別川でイトウが激減してしまった要因などについて、真剣な表情で聞き取っていた。
草島さんの案内で尻別川のダムなどを見学した後も、夜半までディスカッションが続いた。(報告・平田剛士)