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date h4 2021/12/28
オビラメNEWS
北海道希少野生動植物保護条例(案)の全貌あきらかに
絶滅に瀕している野生動植物を保護するため、北海道は新しい条例を準備中だ。今春公表されたレッドリスト(絶滅のおそれのある野生生物リスト)で、最も危険な状態を指す「絶滅危機種」に挙げられているイトウは、真っ先に条例対象種に指定される可能性が高い。「オビラメの会」にとっても強力な武器になりそうだ。
イトウ保護に朗報!
条例は、絶滅の危険に脅かされている種をあらかじめ指定し、それぞれ立案した保護管理事業を実施する仕組み。事実上、捕獲禁止だけをいう文化財保護法(天然記念物指定)に比べ、生息環境を丸ごと保全できるのがポイントだ。場合によっては保護管理事業の枠組みのなかで、養殖個体を再導入したり、生息環境を人工的に再生したりすることも可能としている。
さらに条例には「人間により持ち込まれた移入種・外来種」対策も盛り込まれる見込み。希少在来種(およびその属する生態系)を脅かす移入種には、積極的な排除(駆除)も辞さない姿勢だ。
指定種に対して、具体的にどのような保護管理事業が行われるのかはまだ不透明だが、仮にイトウが指定種となった場合、少なくとも尻別川個体群に関しては、「オビラメの会」も積極的にこの事業に関わっていく必要がある、というより、イトウ保護を願う道民から、「オビラメの会」が今後ますます頼りにされることは間違いない。今のうちに「尻別イトウ保護管理のありかた」を研究しておき、時機を見て逆にプランを当局に提案、イニシアチブをとるくらいの準備が求められるだろう。
条例は年明けの道議会で成立、公布され、来年中に施行される見通しだ。
(文・平田剛士/2000.10.17記)
「オビラメの会」から「考え方(案)」に対して提出した要望書は、こちら。