イトウ放流会を開きました
2008/6、2017/10/17
北海道の絶滅危機種イトウの尻別川個体群復元を目指して再導入実験を進めているオビラメの会は2008年6月21日、人工的に孵化させた尻別川産のイトウ稚魚1000匹あまりを、尻別川水系倶登山川流域(北海道倶知安町)に放流しました。
当会による尻別川でのイトウ稚魚の放流は2004年秋、2005年春、2007年秋に続いて今回が4回目。放流会には、この日まで1カ月間、約40匹のイトウ稚魚を飼育してくれたニセコ町立近藤小学校の児童や保護者たちをはじめ、約30人が参加し、数匹ずつコップに小分けしたイトウたちを丁寧に清流に放ちました。
放流イトウは、あらかじめアブラビレなどを切除して標識をつけています。当会は今後も追跡調査(モニタリング)を続け、放流魚たちがどのように成長・分散していくかを確認しながら、注意深く再導入実験を続けていく計画です。
- 当日の配付資料(pdf、641KB)
- 放流稚魚を見分けるためのオビラメレスキューカード
【放流魚たちのプロフィール】
父 チビ
尾叉長87.5cm、体重7.70kg。1998年9月13日、尻別川で捕獲。
母 ノリカ
尾叉長89.0cm、体重8.06kg。2000年11月4日、尻別川で捕獲。
採卵・人工授精日 2007年5月20日(約3200粒)
孵化日 2007年6月26日~28日(約2800匹)
育成
北海道立水産孵化場/ニセコ町立近藤小学校
放流時のサイズ
平均尾叉長 8.6cm
平均体重 6.6g
放流数(2008年6月21日) 1123+40匹
このページの写真撮影・足立聡(オビラメの会)