ニセコ町立近藤小学校さんにイトウ稚魚を育てていただきます

2008/6/21、2017/10/17

イトウ稚魚の預託期間は2008年6月20日に終了し、稚魚たちは翌21日に尻別川水系に放流しました。ニセコ町立近藤小学校のみなさん、たいへんありがとうございました。

放流会の模様はこちら

 いつも当会の活動にご理解とご支援をいただき、たいへんありがとうございます。尻別川に生息する絶滅危機種イトウの保護を目指して活動している当会はこのたび、ニセコ町立近藤小学校のご協力で、尻別川産イトウの稚魚約50匹を飼育管理いただくことになりました。下記の要領で引き渡しのセレモニーと、会員による出前授業(児童向け)をおこないます。

イトウ稚魚引き渡し式&出前ミニ授業

30号とき 2008年5月21日午後1時半~2時半(予定)

ところ ニセコ町立近藤小学校

ニセコ町字近藤266 電話0136-44-2852

お問い合わせ オビラメの会事務局 電話0136-44-2472(吉岡俊彦)

報道資料(pdf、136kb)

当日配布予定の児童向け資料(pdf、1MB)

当日のリポート(オビラメニューズレター30号)


イトウ預託について

 当会は尻別川産イトウの人工増殖を試みており、北海道立水産孵化場、北海道大学などの協力を受けながら、尻別川で捕獲して飼育中の親魚から2003年、2004年、2007年に採卵に成功。人工孵化させた稚魚を2004年秋、2005年春、2007年秋に倶登山川水系に放流し、追跡調査を継続しています。地域の子どもたちにイトウ保護の大切さを伝えようと、2005年4月に初めて、倶知安町立東小学校、ニセコ町立近藤小学校、同宮田小学校(現・ニセコ小に統合)に稚魚の一部を預託。同6月に飼育に当たってくれた児童たち自身がイトウを放流しました。2008年も6月21日に放流会を計画しており、今回預託するイトウ稚魚も放流する予定です。

倶知安町立倶知安東小、ニセコ町立宮田小、同近藤小による「イトウ稚魚飼育研究発表会」(2005)のもようはこちら

尻別川の未来を考えるオビラメの会

 尻別川に生息するイトウ(サケ科、絶滅危機種=北海道2001)の保護を目的に1996年、釣り愛好者らが設立。研究者らの協力を得て2003年に尻別川産イトウの人工孵化に成功し、翌年から国際自然保護連合指針に基づいて尻別川支流倶登山川水系で再導入(絶滅地域に人の手で同じ種を導入し、定着を図ること)実験を進めています。オビラメとは、尻別川産のイトウを呼ぶときのアイヌ語名といわれています。会員数は約80人。

なお当会は同じ5月21日午前10時から、北海道立水産孵化場・川村洋司主任研究員の指導で、倶知安町内で飼育中のイトウ親魚から人工採卵を試みます。どうぞお気軽にご見学下さい。くわしくはこちら