風土館講座「20年ぶりに遡上確認! 幻の魚イトウの尻別川での自然繁殖」

2011/2/5, 2021/12/30

【日時】2011年2月5日(土曜)午後3時~16時30分
【会場】倶知安風土館
    北海道虻田郡倶知安町北6条東7丁目、電話0136-22-6631
【入場料】無料
【主催】倶知安風土館
【協力】尻別川の未来を考えるオビラメの会

【内容】 昨年、尻別川流域でおよそ20年ぶりとなるイトウ自然繁殖が確認されました。イトウは、体長1メートルを超す大魚ながら、絶滅寸前といわれる「幻の魚」です。しかし、1980年代に入ってから急速に数を減らし、 「尻別川の未来を考えるオビラメの会」の調査では、自然繁殖はほぼ絶望視されていました。ところが昨春、倶知安町内の支流で数個体が産卵行動しているのを近くの釣り人が発見。同会を通じて研究者らが観察を続け、今冬までに自然産卵の成功と稚魚の孵化・分散を確認しました。尻別川でのイトウ自然繁殖が確認されたのは同会発足(1996年4月)以来初めて。それ以前の目撃情報からも、約20年ぶりとなる大発見です。講演会では、この時記録された貴重な映像などをみながら、尻別川のイトウの現状について、また繁殖環境をどう保全していくかについて、講師らが解説・提言します。 なお、イトウ生息情報の公開は乱獲を招く危険があるため、オビラメの会はこれまで関係行政機関とも連携しながら、非公開のまま保護対策を準備してきました。このほど地元の釣り愛好家や地元自治体・河川管理者と協働で繁殖地保護に向かう形が整ったことから、広く町民・道民のみなさまにご理解とご協力をいただけるよう、講演会を開きます。

【講演1】「絶滅危機種イトウの保護対策」 講師・川村洋司さん(地方独立行政法人北海道立総合研究機構さけます・内水面水産試験場、オビラメの会)

【講演2】「尻別川のイトウ自然繁殖」 講師・大光明(おおみや)宏武さん(オビラメの会)

【お問い合わせ】オビラメの会事務局