オビラメの会ミニシンポジウム in 札幌

2011/03/28, 2021/12/30

「20年ぶりに遡上確認! 幻の魚イトウの尻別川での自然繁殖」

【日時】2011年3月28日(月曜)18時30分~20時30分

【会場】札幌市男女共同参画センター大研修室
    札幌市北区北8条西3丁目札幌エルプラザ(4階)

【入場料】無料

【主催】尻別川の未来を考えるオビラメの会


 昨年、尻別川流域でおよそ20年ぶりとなるイトウ自然繁殖が確認されました。イトウは、体長1メートルを超す大魚ながら、絶滅寸前といわれる「幻の魚」です。しかし、1980年代に入ってから急速に数を減らし、 「尻別川の未来を考えるオビラメの会」の調査では、自然繁殖はほぼ絶望視されていました。ところが昨春、倶知安町内の支流で数個体が産卵行動しているのを近くの釣り人が発見。通報を受けた同会を通じて研究者らが観察を続け、今冬までに自然産卵の成功と稚魚の孵化・分散を確認しました。尻別川でのイトウ自然繁殖が確認されたのは同会発足(1996年4月)以来初めて。それ以前の目撃情報からも、約20年ぶりとなる大発見です。この時記録された貴重な映像などをみながら、尻別川のイトウの現状について、また繁殖環境をどう保全していくかについて、講師らが解説・提言します。 なお、イトウ生息情報の公開は乱獲を招く危険があるため、オビラメの会はこれまで関係行政機関とも連携しながら、非公開のまま保護対策を準備しています。

【報告1】「尻別イトウのモニタリング報告」大光明宏武さん(オビラメの会)

【報告2】「尻別イトウ保護の現状と課題」川村洋司さん(さけます・内水面水産試験場、オビラメの会)