倶登山川5号落差工の魚道新設工事
2007, 2022/01/09
オビラメの会は、尻別川の支流・倶登山川流域でイトウ再導入の実験を進めています。倶登山川5号落差工には2010年3月、斜路型魚道が完成。同年4月、初めての雪解け増水期を迎えています。
「本堤にすりつく捨石工(落差0.3m)の高速流(流速3m/s)は遡上困難。しかし、幸いなことに、本堤の直上流の右岸底部に置かれた大石(直径50センチ、写真では赤白ポールの右上の石)あたりの流速が1.9m/s程度。イトウを含む遊泳魚は大石を回りこんで遡上が可能。とても狭い魚道なので写真のような満杯流量時の高速流を心配したが、遡上可能な流速領域があることが今回の計測でわかった」(測定日・2010年4月16日、報告・岩瀬晴夫会員=撮影も)
倶登山川に設置された5基の落差工に魚道を新設しようと、2006年度から北海道後志支庁農村振興課の「魚道整備環境配慮検討会」に参加。専門家さんの協力を得て、地域のみなさまとも一緒に協議しながらデザインを決定し、「倶登山川1号落差工」の魚道に続いて、2009年3月には「第2号」「第3号」の落差工で魚道新設工事が完了。2010年1月から「第5号」落差工に斜路型魚道をとりつける工事が始まりました。
「第5号」落差工の斜路型魚道工事は2010年2月19日に完成しました。
「イトウ再導入河川の落差工に魚道が設置されました」(オビラメの会ニューズレター31号、2009年4月、pdf)
「全国初のユニーク魚道が完成 岩瀬晴夫会員が語る倶登山川2&3 号落差工魚道の「みどころ」」(オビラメの会ニューズレター32号、2009年7月、pdf)