プロジェクト2001とは?

2001/9/3、2017/10/12

 「尻別川の未来を考える オビラメの会」は2001年度から「オビラメ復活30年計画」事業に着手します。アウトラインである「「尻別川の未来」実現への道程」(川村洋司、2000)にしたがいながら、初年度の事業計画(「プロジェクト2001」)について説明します。


プロジェクト2001の概要

1.尻別川の総点検

 在来野生イトウの棲息環境として、尻別川流域が今いったいどのような状態にあるのかを全流域にわたって踏査し、記録するプロジェクトです。チェック項目は、河川構造(水量・水質・低質・淵か瀬か、など)/人工障害物(ダム、堰堤など)の状態/護岸の状態/河畔の状態/そのほか、です。過去の記録調査や聞き取りなどによって、現在までの経時変化(たとえば「昭和40年代までは産卵河川だったが、それ以降途絶えた」といった情報)を見る必要もあるかも知れません。収集した情報は地形図(1/25000)上に集約します。

詳しくはこちら


2.再生産拠点の探索

 

上記「総点検」と同時に行い、流域の中で、とくにイトウの繁殖に適した環境(江戸謙顕、2001年)を探索するプロジェクトです。将来、人工種苗を放流するさいの候補地となります。少なくとも8箇所(8支流)をピックアップすることを目指します。それらの環境では現在すでにイトウ繁殖は途絶えていますが、途絶えた原因を特定し、その排除のための対策を講じます。


放流種苗の確保――保護主体の確立(町村など)

 

おおむね10年後の河川への放流を目指して今後、種苗の人工増殖を進める必要がありますが、当会だけの力では不可能なことは明らかです。道や流域自治体などとの協力体制を確立・強化すべく、調整を推進します。


調査方法

調査依頼書(行政機関向け)

 

調査の成果