イトウって、どんなお魚なんですか? 上級編
2001、2017/10/17
絶滅の危機に瀕しています
環境庁(現・環境省)は1991年にまとめた「動物版レッドデータブック」でイトウを「危急種」に指定しました。その後改訂が行われ、1999年の「汽水・淡水魚類に関する新しいレッドリスト」では、イトウは「絶滅危惧IB」に指定されています。また水産庁の「野生生物基礎資料」(94-96年)はイトウを「希少種」に、「北海道レッドデータブック(北海道の希少野生生物リスト)」 (2001年)は「絶滅危機種/絶滅の危機に直面している種または亜種 」と判定しました。ただし保護のための対策はほとんどされておらず、ごく一部で捕獲規制などが行われているに過ぎません。国際自然保護連合(IUCN)は2006年版レッドリストにイトウを初めて掲載しました。ランクは「絶滅の危険が極めて高い」(CR)です。
行政も動き出しました
上記レッドリストに基づき、北海道庁は新しい希少種保護条例の策定に乗り出しました。「オビラメの会」は2000年11月6日、当局に対して意見書を提出しました。詳細はこちら
こんな魚です
イトウの形態と生態
- 長澤和也・鳥澤雅編、北海道立水産試験場研究員著「漁業生物図鑑 北のさかなたち」(1991年、北日本海洋センター)42-44pより、著作権者(北海道立中央水産試験場企画情報室長)のご許可を受け、抜粋させていただきました。
尻別川釣士のイトウ雑学
- 草島清作「オビラメの会」代表が初めて明かす、長年の経験に基づいた「イトウ雑学」です。当会の名称の秘密も。
川村洋司講演録「世界の、日本の、そして尻別川のイトウ」(2012年1月21日、倶知安風土館講座から)